📈 SEMICONDUCTOR RALLY · 2026-05-11 引け基準

半導体 スーパーラリー
どこまで上がれるか

韓米9銘柄の株価スナップショット + 7営業日・1カ月・1年チャート + シナリオ別の目標株価
SKH ₩1.93M Samsung ₩285.5K SNDK $1,562 INTC $124 NVDA $215 TSM $412
📌 情報提供を目的とした記事 · 2026-05-11 終値の実データ
本稿は公開市場データ (Yahoo Finance · Investing.com · KRX) に基づくシナリオ分析です。 現在値・騰落率は 2026-05-11 引け基準の実データであり、ベア・ベース・ブルの目標株価は仮定に基づくシナリオ推計値です。 売買を勧誘するものではなく、投資の責任は読者ご自身にあります。
2026-05-11 終値基準で、半導体スーパーラリーは史上最高値圏に突入しました。 このラリーの二つの極端:SanDisk 1年 +3,710%(分社後の NAND スーパーサイクルにおける絶対的な勝者、ビットコインを上回るリターン)、 Intel 7日 +41.88%(Q1 EPS の15倍に及ぶ決算ビート + Apple ファウンドリーディールでデッドキャットから復活)。 SKH 単日 +14.47% · NVDA 時価総額 $5.23T · AMD が ATH を更新 · MU +700% — 9銘柄すべてが52週高値圏に到達。 本稿は ① 株価スナップショット、② 5大ドライバー、③ 銘柄別チャート + シナリオ、④ 4大リスクの順に整理します。
+3,710%
SNDK 1年 · メガ暴騰
+41.9%
INTC 7日 · 復活
$5.23T
NVDA 時価総額 · グローバル #1
▸ 株価スナップショット (2026-05-11 引け)
銘柄
現在値
7営業日
1カ月
1年
005930Samsung Electronics
₩285,500
+17.3%
+25.5%
+387%
000660SK Hynix
₩1,930,000
+14.5%
+17.0%
+898%
NVDANVIDIA
$215.20
+8.4%
+18.2%
+87%
AVGOBroadcom
$430.00
+4.2%
+22.6%
+99%
AMDAMD
$461.20
+9.9%
+63.3%
+253%
MUMicron
$778.50
+14.0%
+30.0%
+700%
SNDKSanDisk
$1,562.34
+22.0%
+55.0%
+3,710%
INTCIntel
$124.92
+41.9%
+82.0%
+558%
TSMTSMC
$411.68
+3.0%
+12.0%
+123%
出典:Yahoo Finance · Investing.com · KRX の引け値 (2026-05-11)。1Y は52週安値からの換算。SNDK 1Y +3,710% は 2025-02 の WD 分社後の累積。INTC ATH $130.57 (5/8)、7日 +41.88% は決算/Apple ディールによる暴騰。
▸ ラリーの5大ドライバー
DRIVER 01

AI 設備投資 (Capex) の加速

ハイパースケーラー4社 (MSFT/Google/Meta/Amazon) の26年合算 capex は $1.2兆(前年比 +52%)。25年の $790B から加速 — 市場が懸念した 「AI capex ピーク論」が崩れ、むしろ再加速。 Meta 単独で $200B、AWS は Trainium 自社チップに $80B を別途 — 一部の capex は NVDA ではなく ASIC に流れるが、メモリ・ファウンドリー需要は同様に増加

DRIVER 02

HBM スーパーサイクル + 12カ月の供給不足

HBM3E (8/12-Hi) が NVDA Blackwell・Rubin、AMD MI350・MI400 の中核部品。 供給シェア:SK Hynix 52%、Samsung 28%、Micron 20%。 SK Hynix は27年の生産分まで NVDA とフルキャパで sold out。 Samsung HBM3E 12-Hi が25年末に NVIDIA のクオリフィケーションを通過 → 26年に出荷拡大。 HBM の ASP は一般 DRAM の5倍 — SKH 26 Q1 の営業利益率は40%+ と推定。これが 5/11 単日 +14.5% のジャンプの直接的なトリガー

DRIVER 03

ソブリン AI — 国家単位の GPU 購入

米国以外の政府が「AI 主権」を名目に、自国データセンター向けに NVDA H200/B200 を直接購入。 サウジアラビアの HUMAIN ($40B)、UAE の G42、日本のソフトバンク、インドの Reliance、韓国 NAVER のサウジコンソーシアム。 26年のソブリン AI 需要は $150B+ — 25年の $50B から3倍。 景気に sensitive ではない政府予算 — 景気減速に揺るがない需要。これが NVDA 時価総額 $5.23T(グローバル1位)の安定性の根拠

DRIVER 04

カスタム ASIC — Broadcom の急成長

Google TPU v6 (Trillium)、AWS Trainium2/3、Meta MTIA v2、MSFT Maia はいずれも Broadcom が設計・製造を外注。 Broadcom の AI 売上は23年の $4B → 26年推定 $32B(8倍)。 OpenAI とのカスタムチップ deal の資金調達問題 ($35B の Apollo/Blackstone プライベートクレジット交渉) は短期的なノイズだが、 構造的な需要は底堅い。 NVDA GPU の汎用性 vs ASIC のワークロード効率は2〜3倍。ゼロサムではなく共に成長 — HBM・ファウンドリーのキャパを食うため、メモリ・TSMC も同時に恩恵

DRIVER 05

TSMC のキャパ不足 + 2nm 量産

TSMC は3nm ラインの稼働率100%・2nm 量産は26年 H2 に開始。 NVDA・AMD・AAPL・MediaTek が2nm キャパの先取り競争。 Samsung ファウンドリーの GAA 3nm 歩留まり改善 → Tesla Dojo・Qualcomm の一部受注を回復。 ファウンドリーの値上げ + 不足 = TSMC 26年売上 +30〜40%(時価総額 $2.14T)。2nm の開始が27年の値上げトリガー

▸ 韓国の代表銘柄 — チャート + シナリオ
005930 Samsung Electronics
★★★★★
HBM 追撃の恩恵
CURRENT · 2026-05-11
₩285,500
52W RANGE · 時価総額
₩58.6K → ₩288.5K · ₩1,704T
12M+387%
1M+25.5%
7D+17.3%
ストーリー:25年の HBM3E 12-Hi NVDA クオリフィケーション通過が変曲点。HBM シェアは25年23% → 26年30%+ へ回復。 ファウンドリー (3nm GAA) は Tesla Dojo・Qualcomm の受注でシェアが反発。1c DRAM (10nm 第4世代) を量産 — 一般 DRAM のマージンも優位。 1年 +387% という凄まじいラリーだが、時価総額 ₩1,704兆(≈$1.2T)はグローバルビッグテックに比べ依然としてディスカウント圏。 リスク:HBM4 量産スケジュールの遅延、中国 CXMT による一般 DRAM への浸透。
BEAR
₩195,000
-32%
BASE
₩360,000
+26%
BULL
₩480,000
+68%
000660 SK hynix
★★★★★
HBM 絶対王者
CURRENT · 2026-05-11 (+14.47%)
₩1,930,000
52W RANGE · 時価総額
₩193.5K → ₩1.95M · ₩1,384T
12M+898%
1M+17.0%
7D+14.5%
ストーリー:HBM3E 市場の52%を占有 — NVDA H200・Blackwell・Rubin のメイン供給社。 27年までキャパが sold out、12-Hi HBM3E 量産 + 4-Hi HBM4 を26年 H2 にサンプル。 Solidigm の NAND 事業が黒字転換、eSSD データセンター需要が急増。 5/11 単日 +14.47% は NVDA Rubin の量産スケジュール + HBM4 供給契約のニュースによる暴騰。 リスク:HBM 価格の正常化時期、Samsung・Micron の追撃による ASP 圧力、1年 +898% 後の利益確定圧力。
BEAR
₩1,200,000
-38%
BASE
₩2,500,000
+30%
BULL
₩3,300,000
+71%
▸ 米国の代表銘柄 — チャート + シナリオ
NVDA NVIDIA Corporation
★★★★★
AI アクセラレータの絶対王
CURRENT · 2026-05-11
$215.20
52W RANGE · 時価総額
$115.21 → $217.80 · $5.23T
12M+87%
1M+18.2%
7D+8.4%
ストーリー:26年に Rubin アーキテクチャの出荷を開始、データセンター売上は25年の $98B → 26年推定 $175B。 CUDA エコシステムによる lock-in + 推論市場の拡大 → 推論売上の比率が増加。 時価総額 $5.23T でグローバル1位 — Apple・MSFT を抜く。ATH $217.80 (5/8) 直後に横ばい中。 リスク:カスタム ASIC の浸透 (Google TPU + AWS Trainium)、中国向け輸出規制の強化、capex の ROI 懐疑論。
BEAR
$145
-33%
BASE
$280
+30%
BULL
$400
+86%
AVGO Broadcom Inc.
★★★★★
カスタム ASIC 暴騰
CURRENT · 2026-05-11
$430.00
52W RANGE · 時価総額
$215.88 → $437.68 · $2.01T
12M+99%
1M+22.6%
7D+4.2%
ストーリー:AI 売上は23年の $4B → 26年 $32B → 27年推定 $55B+。Google TPU・Meta MTIA・AWS Trainium の設計パートナー — ハイパースケーラー3社で lock-in。 ネットワーキング事業 (AI データセンター fabric) も急増。5/8 に OpenAI 資金調達への懸念で -4% 下落したが、Apollo/Blackstone $35B 交渉の報を受けて即回復。 リスク:顧客集中度 (Google 単独で30%+)、ハイパースケーラーの自社設計強化時のマージン圧力、OpenAI ディールの資金調達遅延。
BEAR
$290
-33%
BASE
$540
+26%
BULL
$700
+63%
AMD Advanced Micro Devices
★★★★☆
NVDA 追撃
CURRENT · 2026-05-11 · ATH
$461.20
52W RANGE · 時価総額
$130 → $463.73 · $746B
12M+253%
1M+63.3%
7D+9.9%
ストーリー:26年 Q1 のブロックバスター業績後、1カ月で +63% 暴騰。MI350 (CDNA4) の出荷を開始 — NVDA Blackwell に対しメモリ容量で優位。 MI400 (27年) で NVDA Rubin と本格競争。EPYC サーバー CPU のデータセンターシェアは35%+。 5/8 に ATH $456.29 を更新後、5/11 に $461 へ到達。1年 +253% はビッグテックの中で最も強いモメンタム。 リスク:NVDA CUDA に対する ROCm エコシステムの格差が依然残る、市場シェア拡大ペースがコンセンサスを下回る可能性。
BEAR
$280
-39%
BASE
$580
+26%
BULL
$780
+69%
MU Micron Technology
★★★★☆
HBM 3強入り
CURRENT · 2026-05-11 · ATH
$778.50
52W RANGE · 時価総額
$97 → $778.99 · $842B
12M+700%
1M+30.0%
7D+14.0%
ストーリー:1年 +700% — メモリ株の中で絶対的な1位パフォーマー。HBM3E シェアは25年17% → 26年20%+ へ突入。 NVDA・AMD のデュアルソーシング、HBM4 を24年にサンプル → 26年に量産。NAND・DRAM サイクルの回復も伴う。ATH $683 (5/7) → $778.50 (5/11) でさらに突破。 リスク:韓国2社に比べキャパスケールで劣位、1年 +700% 後の利益確定圧力、HBM の ASP 交渉力不足。
BEAR
$450
-42%
BASE
$950
+22%
BULL
$1,300
+67%
SNDK SanDisk Corporation
★★★★★
NAND メガ暴騰
CURRENT · 2026-05-11 · ATH
$1,562.34
52W RANGE · 時価総額
$35.79 → $1,564 · $228B
12M+3,710%
1M+55.0%
7D+22.0%
ストーリー:2025-02-24 に Western Digital から分社(1:3 比率)、分社価格 $32 → 現在 $1,562 — 1年 +3,710%、ビットコインを上回るリターン。 分社後、純粋な NAND プレイヤーへ変身。NAND 価格は26 Q1 +60%、Gartner は26年末に +234% を予想。 AI インフラ向けの eSSD・QLC NAND 需要が急増、SKH の Solidigm に次いでデータセンター NAND 2位。 Q3 2026 決算への期待感が継続。リスク:NAND サイクル正常化時の ASP 急落、+3,710% 後の利益確定圧力が極めて強い、時価総額 $228B のバリュエーション負担。
BEAR
$700
-55%
BASE
$2,000
+28%
BULL
$3,000
+92%
INTC Intel Corporation
★★★★☆
ファウンドリー復活
CURRENT · 2026-05-11 · ATH $130.57 (5/8)
$124.92
52W RANGE · 時価総額
$18.97 → $130.57 · $628B
12M+558%
1M+82.0%
7D+41.9%
ストーリー:24-25年に史上最悪の業績・リストラを経て26年に復活。52週安値 $18.97 → 現在 $124.92 — 1年 +558%、7日 +41.88%。 Q1 2026 EPS $0.29 vs コンセンサス $0.02 — 15倍の決算ビート。売上 $13.58B vs 予想 $12.41B。 AI 事業の売上 YoY +40%、18A プロセスの量産入り、5/8 の Apple ファウンドリー予備契約(TSM 依存度の分散)の発表が暴騰のトリガー。 リスク:18A の歩留まり、AMD/NVDA とのデータセンター CPU 競争、ファウンドリー事業の黒字転換遅延の可能性、+558% 後の利益確定。
BEAR
$70
-44%
BASE
$165
+32%
BULL
$250
+100%
TSM Taiwan Semiconductor (TSMC)
★★★★★
ファウンドリー独占
CURRENT · 2026-05-11
$411.68
52W RANGE · 時価総額
$184.61 → $420.43 · $2.14T
12M+123%
1M+12.0%
7D+3.0%
ストーリー:AI チップの90%+ が TSMC で製造。NVDA・AMD・AAPL・AVGO・Google がいずれも依存。 26年売上 $130B+(前年比 +30%)の見通し。2nm 量産の26年 H2 開始が27年の値上げトリガー。時価総額 $2.14T でグローバルトップ10に定着。 YTD +31% — 米国ビッグネームの中で最も安定した右肩上がり(ボラティリティが低い)。 リスク:地政学(台湾海峡の緊張)、Intel Foundry・Samsung の追撃の可能性(長期)。
BEAR
$290
-30%
BASE
$520
+26%
BULL
$680
+65%
▸ 4大リスク
R1. AI ROI 懐疑論の浮上
ハイパースケーラーの capex $1.2兆の ROI が売上で証明されなければ、26年 H2 から capex ガイダンスの下方修正があり得る。 OpenAI・Anthropic の売上合算は $50B 水準 — capex 比4% — 格差への懸念。 AVGO の OpenAI ディール資金調達問題が、この懸念の最初のサインである可能性。
R2. 中国向け輸出規制 / 報復
米国が HBM3E まで対中輸出禁止を拡大すれば、NVDA・SK Hynix の売上に5〜10%の即時打撃。 中国がレアアース・ガリウムの輸出規制で報復すれば、半導体サプライチェーン全体に衝撃。
R3. 利益確定 + メモリサイクル
SNDK +3,710%・INTC +558%・SKH +898%・MU +700%・Samsung +387% の1年累積リターン — 一部銘柄はビットコインのリターンを上回る。 利益確定圧力が極めて強い。HBM 以外の一般 DRAM・NAND は27年初に供給が正常化 → ASP 下落の可能性。 中国 CXMT・YMTC の DDR5 参入が28nm 量産に成功すれば加速。 特に SNDK の NAND 価格 +234%(Gartner の26年末予想)が実現しなければバリュエーションへの直撃。
R4. 地政学 — 台湾 / 朝鮮半島
台湾封鎖・侵攻シナリオでは TSMC の価値が即座に50%+ 消失、グローバル半導体サプライチェーンが麻痺。 北朝鮮の挑発・朝鮮半島の緊張は韓国メモリ2社に弱いディスカウント。

BOTTOM LINE · 2026-05-11 基準

現在のラリーは「AI バブル」というよりは、構造的な需要 + 供給不足の正常な価格反映に近いものです。 HBM の12カ月供給待ち、TSMC 2-3nm のフル稼働、$1.2T capex の持続性が鍵となる変数。 ベースシナリオ(確率50%)— 韓国2社 +26〜30%、米国ビッグネーム +22〜30% の追加上昇余地。 ブルケース(25%)— 27年までさらに60〜70%、倍化も可能。ベア(25%)— capex ガイダンスの下方修正 + ROI 懐疑論の浮上時、現在比30〜42%の調整。

主要モニタリング指標:① HBM 価格動向(四半期発表)② NAND 価格(Gartner の26年末 +234% の実現可否)③ ハイパースケーラーの capex ガイダンス ④ TSMC 2nm 稼働率 ⑤ NVDA Rubin 出荷実績 ⑥ Intel 18A の歩留まり・Apple ディールの正式契約 ⑦ ソブリン AI の新規契約 ⑧ AVGO OpenAI ディールの資金調達の進捗状況。